mimiriのブログ~要領悪くても終わればいいさ~

アラフォーで子ども2人出産し、日々の思うことを書いてます

【読書ノート】深爪式声に出して読めない53の話

1ヶ月くらい前だろうか、LINEのBOOKウォッチで、親になってもわからないという親の気持ちを代弁した本が紹介されていて、おもしろそうなので図書館で予約してみたが、それは市内に1冊しかなく、けっこう待ちそうだったので同じ著者の他の本も一緒に予約した。そうして届いたのがこの本。

 

一般の主婦、アルファツイッタラー、ブロガー、とのこと。フミコフミオさんの女性バージョンか、最近こういう人多いんだな、と思っていたら、同じ出版社だった。

 

すでに一般ウケしているもので手っ取り早く金儲けしようとするのはいかがなものか、と出版社の姿勢に首をかしげたくなったが、そもそも商売なんてそんなもんだよな、売れなきゃ意味ないし、とも納得した。

 

いつも夜はぐっすり眠る我が家の幼子たちのうち、2号が珍しく夜泣きをして、新生児以来の3時間おき授乳に追われ、少し眠りたいけど夫のイビキがうるさすぎて眠るに眠れず、図書館から借りた本の山から手に取った。

 

蛍光ショッキングピンクの表紙に、このどうにもイライラする思いをどうでもよく解消できそうな予感を感じた。言葉を選ばずに言えば、アタマを使わずにフラっと気軽に読めそうな本を読みたかった。

 

家族が寝静まってからこっそり読んでください、的な前置きのとおり、エッチな下ネタ満載の内容から始まるので刺激強めだった。さすが、表紙がショッキングピンクなだけあるわぁー、と自分の若かりし頃の苦い思い出を思い出しながら読んでいたら、寝不足になって寝坊してしまった。

 

つまるところ、それくらいおもしろかった。

下ネタの話は刺激が強すぎたが、親に対する考えとか、世の中に対するモノの見方とか、文章うますぎてあっという間に読んでしまった。

 

私はツイッターをやっていないので、ツイッターの世界は新鮮だった。ツイッターに投稿してる人はハートの強い人だと思っている。ただの独り言でありながら、世間に向けて発信してしまっている時点でただの独り言じゃないし、そうなると誰かの返信が欲しくなりそうなものだけど、誰もコメントしてくれなかったら寂しさに拍車がかかりそうだし、的外れなコメントを寄せられても対応に困りそうだよな、と思って「よくやってるよな」と常々思っている。

140字で言いたいことを言い切る、という技術もすごい。言いたいことがまとめられない私には到底ムリだ。

 

外出先でなにか嫌な思いをすれば、LINEで夫にツイートする。まぁまぁ早めのタイミングで返信がくる。それでとりあえずいいわ。という自分の環境は案外幸せなのかもしれない。

 

夫への不満を世の中に垂れ流すのは「そんなオトコしかつかまえられなかったんです、ワタシ」と言っているようなもの。という深爪さんの斬り方には妙にハッとさせられた。

 

夫への不満は多々あるし、そんなオトコしか捕まえられなかった、というか、そんなオトコにまんまと捕まってしまった自責の念はものすごくあるけれど、話を聞いてくれる夫が死んだら私もツイッターやるかもしれない。ドアを閉めていてもイビキがうるさい夫に、「ありがとう!キミのおかげで毎日楽しくやれてるよ!」と言う気には到底なれないけれど、せいぜい有効活用しよう。夫とハサミは使いよう。

 

深爪さんの本は、あと1冊手元に届いているのを読むのも楽しみだし、あと2冊予約を待っている状態なのも届くのが楽しみだ。

 

しかし困ったことに、アタマが下ネタに感化されてしまった。

 

私が若かりし頃は下ネタを飲み会の席で言ってもハラスメントで訴えられるリスクはそこまででもなかった。かつて飲み会で下着の色を平然と聞いていた先輩と久しぶりに同じ職場になり、なんと管理職になっていたので「コイツ大丈夫か」と思っていたら、さすがに気をつけていると本人が言っていた。そんな時代だからツイッターとかブログで下ネタを書くのがウケるのかもな、あの先輩も陰でコッソリ書いて気分を晴らしているに違いない、もしかしたら私のことも書かれているのでは、と妄想が膨らんでしまった。育休中なので顔を合わせることはないが、頼むから復帰のときにはどこか別の職場に転勤になっていていただきたい。いや、これはまだ復帰まで1年あるのでそのうちにでも忘れてしまおう。

 

0歳児のムチムチ肌を揉んでいて、オトコの人が胸を揉みたがるのはこういうことなのか?と思うようになってしまった。せいぜいパン生地こねてるときの感触に似ているな、と思うところまでにとどめておきたく、気づきたくない一面であった。0歳児は男子なので、オムツ替えのたびに深爪さんの性癖を思い出してしまう。これについてはしばらく忘れられそうにない。

 

若かりし頃は下ネタが通じるオンナだと飲み会で重宝された。しかし今は飲み会に誘われることもなく、生かせる場面が思いつかない。下ネタは夫に言うと「誘ってるのか?」的な捉え方をされて心底めんどくさい。こういうとき、ツイッターの出番か?深爪さんのフォロワーになるだけでも楽しそうか?と一瞬思ったが、それも何かとめんどくさいと思ってしまってやっぱりツイッターに手を出すのはやめた。

 

子どもたちがスマホ使う年齢になったら、SNSとの付き合い方は考えざるを得ない。人生遅まきながら親になって、考えさせられることのなるたる多さ。何も考えずにボーッと生きているほうが幸せだったかというとそうでもないけれど、正直ついていけない。ブログを書くことで、少しでも自分の心の整理ができるようになりたいものだ。

 

#深爪

#気づきたくないけど気づいてしまった