「とれいゆつばさ」に乗ってみた
コロナ禍でオミクロン大流行の中、どうしようか迷ったものの行ってみた。
今年3月で「とれいゆつばさ」ラストラン。
ということを、テッチャンな夫が鉄道雑誌で知った。6月あたりにさくらんぼ狩りと合わせて行ってみる?とか言ってたけど、そんなこと言っていられなくなった。
2歳4ヶ月になるうちのH1号は、テッチャンな夫の影響で非常に新幹線が好きになった。
鉄道の絵本を見ていて、「乗りたいねぇ」という車両のなんと多いことか。
「とれいゆつばさ」もその1つ。
福島から山形までの「とれいゆつばさ」日帰り旅。
足湯がついている観光列車だが、足湯はびゅうの商品で、びゅうで買わないと入れない。そしてもう手に入らず。
4人がけを2席、通常の予約にはなるけど、今週末とれるよ!というかむしろ今週末しかとれないよ、ということで、なんとか夫が予約してくれた。
もともと土日しか運行していない観光列車。3月末までの週末はすべて埋まっているらしい。
どうせ子連れで足湯を楽しむのは難しそうで、授乳中なのでバーカウンターで楽しむわけにもいかない。
なにより、子どもの体調が悪くなったら行けなくなるのだ。行けるときに行ってまえー。
朝出発して、「やまびこ」だけど「はやぶさ」の車体で福島へ。H1号は「はやぶさ」に乗ったと思っているが説明が面倒なのでそれでいいや。このあたりを今後どう説明していくか難しいわね。
0歳3ヶ月のH2号対策で、多目的室を借りて授乳を済ませておく。
「とれいゆつばさ」は新幹線だけど在来線ホームから出発、ということで、福島駅の在来線乗換口にある授乳室でオムツ替え。
車体の写真を撮るために早めにホームに行ったら、駅員さんが乗車記念の写真撮影をしてくれた。
日付の入った桃のボードをもたせてもらい、子どもも夫も大満足。
足湯は外から覗かせてもらった。
車内は本当に満席。
テッチャンとか電車好きの子どもを連れた親子連れが目立った。コロナ禍で何を優先するか、本当に悩ましいけど、出かけてる人は出かけてるのね。
相席での予約だったけど、結局相席相手の二人は現れなかった。足湯に行っていたのかもしれない。
木のテーブル、というのは非常に珍しいのだとテッチャンな夫が教えてくれた。鉄道で怖いのは火災。だから普通は燃えない素材になっているんだとか。
座布団は将棋の駒の絵柄になっていたらしい。気づかなかった。
天井とか背もたれの細工が美しかった。
雪の山形。
山の中は吹雪のようなどんより曇り空。
山を抜ければ嘘みたいな青空。
1時間ちょっとの間、たっぷりと景色を楽しんだ。
わが家のテッチャン二人は車内を探検して、お菓子やお米のアイスをゲットしてきた。バッグ好きのH1号は小さなトートバッグを買ってもらって大喜び。
向かいのホームに止まった「つばさ」に乗っていた男性が、盛大に手を振ってくれて、H1号は大喜び。恥ずかしげもなく手を振ってくれて、面白い動きもしてくれた。
面白い動きまではできないけど…こういう場面で手を振れる大人にはなりたい。
山形で特急券に無効スタンプを押してもらった。さくらんぼの柄だった。見事にH1号に取られ、しかもどこかで落とされてしまった。
いずれH2号も大人の切符を欲しがるんだろうな。子どもに渡す前に写真撮ったほうがいいな。
山形で特にやることはないが、13:04発の「つばさ」まで時間をつぶした。
新幹線が1時間に一本って、どうなのよ。
H1号がおなかすいた、とぐずりだしたので駅ビルのヴィ・ド・フランスでパンを食べた。
2歳児にとっては、その土地の珍しい食べ物よりも食べ慣れたパンのほうがごちそうなのかも。
駅ビル直結のホテルメトロポリタンに授乳室がある、と夫が調べてくれていたが、パン屋でゆっくりしすぎてしまった。オムツ替えだけ授乳室を使わせてもらった。
改札横の平田牧場で、大人のお昼ごはん用のお弁当を急いで買った。店員さんはさすがで、次の新幹線まで1時間あいてしまうことを承知で手早く対応してくれた!
多目的室を借りてH2号に授乳。
この光景もいつか忘れちゃうんだろうけどね。
気づいたら、どこかでH2号の靴下を片方落としてしまっていた。それもまた思い出になるだろう。
乗り鉄のテッチャンに育つことで、目的地で何かしなくても電車に乗るだけで満足してくれる!ということがわかってきた。
乗り物に乗っている時間が楽しくなってくれると、非常に助かる。長い移動でぐずられるのはつらい。
車窓から見えるすれ違う電車。駅のホームで見える電車。すべてを楽しんでくれる。
「あのでんしゃは、ナニ?」の質問に、夫はパーフェクトに答えられる。切符の手配も、授乳室の場所も、乗り換えのプランも、全ておまかせコースでちゃっかり楽しませてもらった。
テッチャンと結婚してよかった!と初めて思えた。
子どもが生まれるまでは、「見て見て!〇〇が走ってるよ!!」と、電車の中でイチイチ声をかけられて、オチオチ寝ることも本を読むこともできる状況ではなかったのだ。「あのー、私、興味ないんですけど…」などと言おうものなら超不機嫌になるし、声がデカくて騒がしいのも困っていたが、子どもに「電車の中はアリさんの声でお話しようね」と言って、夫にも「手本になってくれ」と頼んだら少し静かになった。
テッチャンはテッチャン同士、公共のマナーを守って仲良く楽しんでくれたらそれでいい。いや、それがいちばんいい。
ちなみに今回はオヤツの時間にテーブルつきの観光列車に乗って心置きなくオヤツを食べ、お昼寝の時間で帰りの新幹線だったので、H1号的にはパーフェクトに機嫌よく過ごせた。
ところで、とれいゆつばさって、本当は「トレイユつばさ」で、絵本には子ども向けにすべてひらがなで書いてあるんだと思っていたら、本当に全部ひらがなで「とれいゆつばさ」なのね。
テッチャンでなくても、なくなってしまうのは本当に惜しいと思うわ。
鉄道博物館とか、どこかの駅で「足湯車両」として活躍してくれないかなぁ。
そしてブログを書くつもりではなかったので、ブログに使えそうな写真をあまり撮っていなかった。
次回からは想定して写真を撮ってみよう。
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