忘れたいことを思い出す作業って
今週のお題「忘れたいこと」
忘れたいこと、って何かあるかな、とぼんやり考えていたらあれこれ過去のことを思い出した。
すっかり忘れてたわ。
忘れたいことを忘れていたのに、思い出してしまったわ。せっかく忘れてたのになんだかな。
しかし、当時はつらくてつらくて散々泣いたことも、忘れるんだな。
忘れられるくらいなのだから、案外たいしたことなかったんだな。
3分経っても忘れられない怒りや悲しみも、3時間経てばたいてい忘れることができる
3時間経っても消えなくても、3日経つと消える
3日経っても消えなくても、3ヶ月経てば消える
3ヶ月経っても消えなくても、3年経てば消える
それで消えなくても、別の形で消化されるはず
う○こと同じだ
若かりし頃、仕事でトラブったときに職場の先輩に言われた。
まず、落ち着け、と。
とりあえず共有スペースに茶でも取りに行って、3分経ったら席に戻ってこい、と。
その心のコントロール方法も、すっかり忘れていた。
忘れていた忘れたいことを思い出すのも悪くなかったな。
ブログを始めて1週間。
書く、というのは自分と向き合う大事な時間だと思い知らされた。はてぶの週間テーマのおもしろさはそこにある、と体感できた。
子どもが生まれて、忘れたくないことを忘れていくほうが多くなった。
はじめて立った日のことも思い出せない。
はじめて口にした単語も思い出せない。
はじめて離乳食を食べた日のことも思い出せない。
でも、はじめて抱いた日のことはしっかり覚えている。
分娩室の明るいライトの電球を数えながら、痛みを逃がしていたこと。
先生も助産師さんも私たち家族もみんなイニシャルが「K」だな、「チームK」で出産に臨むんだな、と思いながらいきむタイミングの波を待っていたこと。
そんなどうでもいいことのほうが忘れられなかったりしている。
ちなみに私の夫は3歩歩くと忘れる。
あっちの部屋に行くならアレ取ってきて、と頼んでも、たいてい手ぶらで戻ってくる。
狭い家なので、本当に3歩ちょっとで行ける距離なのに、忘れる。
私も人のことは言えないくらい忘れるが、「ニワトリは3歩歩くと忘れる」というので、「このニワトリオトコめ」と、自分のことは棚にあげてモラハラ発言をしている。
それで怒らないのが彼のいいところでもあるけど、コイツ、ホンマに会社で仕事できてるやろか、と仕事ぶりを案じつつ、このブログを書いている。