【読書ノート】話ープレゼン・スピーチ・営業・交渉・接客・飲み会ー
電車の中の広告で見かけて、図書館にリクエストを出したら2番目で回ってきた。新刊本はやはり出たときに読むのが一番いい。それなら買えばいいものだけど、残念ながら予算も置き場もないので、相変わらずの図書館利用。
結論を言うと、おもしろかった。
カナダのテレビ局で、インタビュー番組の司会を務めたという著者の略歴に、「インタビューする生活してるわけじゃないしなー」と、あんまり参考にならないかも感を持っていた。翻訳本は文化が違っていたりしてあまり参考にならない・・・と感じることも多い。けれど、コロナ禍という世界中どこの国でも経験している状況を踏まえて、これからの世の中でどうコミュニケーションを取るのがいいか、と言う内容で、すんなり自分の中に入ってきた。
どんな状況になっても、人は他者とつながりたがる。コミュニケーションはいつの時代も必要。対話はインタビューだな!特に、初対面の人と会話するのは、質問を投げかけて、答えてもらって、のくり返しだな!と納得。
人とのつながりは「嗜好品」じゃない。「必需品」だ。
そうなのかもしれない。コロナ禍で人との接触を控えなければならなかった時を経て、親しい人や会いたい人と気軽に会うことができなかった時を経て、そう思う。
子どもを持ってから、初対面の人と会話する機会がぐっと増えた。保育園の送迎で。あるいは公園で。駅でも、電車の車内でも。
第1子の通う保育園は、保護者は園内に入らず、建物の入り口で先生に引き渡すスタイル。なので、登園や降園のタイミングが重なると、何人か列をなして待つことになる。特に朝は子どもにとってソーシャルディスタンスなど通用しないので、「おはよー!!!」とガンガン行ってしまう子どもを追って、待っている保護者の方と会話せざるを得ない状況になる。
私はどちらかというと初対面の人とでも会話できるタイプだけれど、話しかけても会話が続かない、という相手に対してもどんどん話せるほどのスキルはない。
「子ども」「同じ保育園」という共通項がありながら、会話が続かない人がいるのだ。
「えぇ。まぁ」くらいしか返答がこない人とは会話が続かない。さして相手に興味もないので、それ以上会話が続かなくてもいいけど、気まずい沈黙に耐えられない。これからはインタビュアーになったつもりで話しかけてみよう。という気になった。
リモート会議が「なんとなくやりにくい!」と感じていたのは、表情やトーンが伝わりにくいから。口を挟むタイミングがつかめないから。あぁ、だからか。リモート会議の特性をつかんで参加するのは大事なことだ。