mimiriのブログ~要領悪くても終わればいいさ~

アラフォーで子ども2人出産し、日々の思うことを書いてます

【読書ノート】ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー2

1、のほうは去年の3月に図書館で予約したが、市内に30冊以上あるのにまだ600番台の待ち状態。気づいたら2、が出ていたので予約したら、数ヶ月でやってきた。

ということで数年前の話題の本をようやくかじったが、面白くて一気に読んだ。

 

2021年9月出版だが、書かれている日常は2019年とのこと。イギリスはEU離脱に揺れていた時期。イギリスの公立中学はこんなことやるのか!?と驚いた。自分のアタマで考えるようなプログラムが実に多そう。今の日本の公立中学はどうかわからんけど、私立でないとちょっとこういうことはやらないのでは、と思ってしまうようなスピーチの授業やら、大人の選挙と全く同じ選挙を学校でやるとか、そんな日常が書かれていて、とても興味深かった。

 

家族の会話って、大事ね。

夕食のときに学校でやっていることとか、世の中で起きていることについてどう考えるかとか、話し合うってすごく大事。大人の会話に子どもが口を出すべきじゃない、とか書いてる育児系の本もあったけど、うーんそれはどうなんだろう、と思っていた私の違和感はここにあった!と気づいたら妙にスッキリした。

 

たしかに、近所や友人のダレさんが不倫しているとか、借金がどうだの、という話は子どもの前ですることじゃないかもしれない。それが「大人の会話」であるなら、そうかな、とも思う。会社で受けたイヤな思いとかも、そうかもしれない。いや、でもこのあたりは境界が難しいな、と思う。

なぜ、母さんはそれでイヤな思いをしたのか。というところから社会の波のような話につながることは我が家では、というか夫との会話の中でよくある。女性進出社会とか、イクメンだとか、じゃあそれを変えるには?みたいな政治的な話とか。

うちの2歳児は、保育園の先生によると語彙が豊富なのだそうだ。1歳半検診では、ほとんどしゃべれなくて再診断になったものの、2歳過ぎる頃に急にベラベラ喋りだした。

子どもの前で、どんな会話をするか。けっこう課題やな、と思っているところだったので、ティーンエージャーとの生活は10年後、ブレイディみかこのいう「次のディケイド」なんだよなー、とふと思った。

 

10年か。あっという間に経つんだろうな。2歳児は中学生になるのか。どんな環境で、どんな学校に通うのがいいのか。親として何ができるのか。

 

“僕の身に起きることは毎日変わるし、僕の気持ちも毎日変わる”

“でもライフって、そんなもんでしょ。後悔する日もあったり、後悔しない日もあったり、その繰り返しが続いていくことじゃないの?”

 

そうなんだよね。そのとおりだと思うよ。

と、本の中のブレイディみかこの息子さんに思わず言ってしまう。

 

本物の思春期に突入してきた息子は、もう色々な心の動きを親には言わない。だけど、それでいい。

そう言える親子関係はステキだ。

 

子どもから学ぶことはきっとたくさんある。大きくなればなるほど、それはホントにたくさんあるだろう。人生遅ればせながら母になったけど、年齢積み重ねた分、得ている知見があるわけでもなくて、いろんな後悔がある毎日を生きているけど、子どもと一緒に成長できるチャンスがめぐってきたな、とは思う。

 

いい親子関係を築いていけるか不安はあるけど、“親は親で好きに生きていてくれたほうが、子どもはハッピーだと思うよ”という息子さんのセリフに、なんだか力をもらった。

 

好きに生きる、って難しいのだけれど。

子どもがいて、好きに生きるってなかなかけっこう難しいな、と思ってしまうんだけど。

子どもがいても好きに生きているんです、っていう人を見て、うらやましいなーと思ってもなかなか自分にはできないでいるんだけど。

それでも、子どものためにこうした!というのではなくて、私が楽しいからこうした!ということをたくさんやってもいいんだよね、と思う今日このごろ。

 

#ブレイディみかこ

#ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー2