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アラフォーで子ども2人出産し、日々の思うことを書いてます

【読書ノート】共働きだからできる中学受験必勝法!

中学受験にやたら関心の高い夫が、「とりあえずざっとでも読んどいて」と図書館で借りた本を差し出してきた。

2歳やぞ。まだ。10年後の中学受験より、まずは目先のイヤイヤ期対策。そして目先の(主に夫への)アンガーマネジメントのほうがよっぽど重大で、読みたい本は山積みなのに、中学受験の本を読んどけって。

 

怒りのバロメータがヒュンと音を立てそうになる中、仕方ないので文字通りざっと読んだ。夫の熱量に合わせて行動しておくほうが、なにかと面倒が少ない。というか、こちらが読んでもいない内容をわーわーと話されて「こういうことは間違っていると思う」とかなんとか言われるのをただ聞いているのもなかなか苦痛なのだ。

 

先の未来を予想するというか、想定しておくのは大事なことではある。いうならば、先取り学習。

 

夫の「間違っていると思う」というポイントは2点。

ひとつは、父親と母親の役割をわけている点。家庭学習は母親メインで、父親はここぞというときにだけカツを入れたりするのがよい、的なことが書かれていて、夫的には「どちらも関わるべきだし、どちらかやれるほうが家庭学習は見るべき」と思っているらしい。

夫の言うことももっともだが、役割をわけていたほうがおそらく子ども的には混乱しないのでは、と思う。あっちからもこっちからも「勉強せい!」と言われていたのでは子ども的にキツイことこのうえない。どちらかが発破を掛ける役になる、というのはきわめて納得の話。

 

二つ目は、塾に通うことが前提になっている点。夫的には、「塾なんていらん。オレが教える」

いやいやいや。フルタイムでいつそれやるのよ。24時間の中でどこでそれをやるのよ。アウトソーシングできるところは外注して、うちでしかできないことをうちでやりましょう、と言っているように読める内容だったので、これも私にとっては納得の話。

 

ということで、読んだ感想を夫に伝えるにあたり、いかにも喧嘩になりそうな予感がするので、「読んだよ」そして「役割の件はキミのいうことももっともだけど、どちらも叱ることになるのは避けたい。あと、塾に関しては、週1とかの利用で外注はアリだと思うから、追々研究しよう」と、あくまでやんわりと伝えたところ、意外にも「それもそうだね」という返答でこの話は終わった。

 

いやしかし、この本によるとお母さんの役割が実に多い。というか、家庭学習のメインはお母さん。いやいやいや。私、ムリよ。算数できないし。小3で脱落してるし。いちおう私立の中学出身だけど、プリント学習の塾的なヤツは通信だったし、いわゆる進学塾なんて行ったことないし。そう言っちゃうとさぞすごい感じするけど、私が受けた学校は小論文という名のただの作文と面接だけ。当時の倍率はたしか2倍以下。思えば小論文対策で、ニュースの内容でどう考えるか、とかあれこれ直前にやってはみたけど、フタをあけてみたら作文のテーマは「最近の楽しかったこと」だったわ。何を書いたか忘れたけど、何かの学校行事を書いた気がするわ。面接も時事問題を練習してみたけど、実際聞かれたのは「お母さんのいいところと、ちょっと困るところはどこですか」と、「この学校に入って楽しみにしていることは何ですか」だった気がするわ。

 

しかししかし、夫が担当するとなると、「オレはもっとできたのに」とか言い出すんじゃないかと心配になる。「オレの子なんだからできるはず」というのも言い出しかねないけど妙な励ましで、私から見たら「アンタが何ができるんだよ」とツッコミどころ満載。たしかに算数とか数学はできる。いや、でもよ。それより人生で大事なことってたくさんあるじゃないですか。

 

今からお手製の算数の問題集をこつこつ作っている夫だが、夜な夜なそれを作るのに熱中しすぎて「徹夜してしまったから少し寝るわ」と言って、土日に子どもの相手をしないとか、在宅勤務なのをいいことに子どもが起きるのと同時に寝始め、保育園の送迎を全くしないというのはさすがに方向性がズレすぎている。

「今やるべきことは何なんだか、よく考えろ」と静かにキレたら反省したらしい。この反省、いつまで続くやら。本当に先が思いやられる。

 

できない私ができるとしたら、「これ、お母さんに教えて」だな。「お母さん、本当に算数全然わからないから、教えて」

アウトプットは大事なのだというから、この役割はむしろ適任。「はいはーい!私、できます!!」と自信を持って言えるわ。

 

思えば、面接で「お母さんの困ったところ」を聞かれて、私は「何でも笑ってごまかすところ」と答えた。だけど、大人になって、親になって「何でも笑ってやりすごせる」というのは、ある意味ものすごく能力の高い話だと思うわ。決してマネできないけど、自分の子どもに「お母さんはなんでも笑ってごまかすよね」と思ってもらえたら、それはそれでとても光栄だと胸を張りたいわ。

 

ところで、共働き、と言うとフルタイムを想像してしまうけれど、必ずしもそうではないのだと思い知った。時短やパートタイムも共働きなのだ。専業主婦でなければ、共働きになるのか。周りを見渡して、両親ともにフルタイムで中学受験に合格している知り合いがいない、という事実に気付いてしまった。いや、正確には同級生にいるのはいたが、士業で自宅近くに法律事務所を持っているとか、お父さんが自宅で開業医をしてお母さんがそこの看護師だの薬剤師だの、祖父母と同居、とかなんかそんな感じで、しがないサラリーマンで通勤に双方1時間かかります、という人が中学受験ってできるのかしら・・・と思ってしまった。

かといって我が家の場合、シングルインカムでは私立中学には行けない。ジレンマだわ。この本が書かれたのは2018年で、今は在宅勤務もできるようになった時代なので、働き方はいい意味で多様化しているし、もしかすると活路はあるのかもしれない。

 

とりあえず、目先、小学校に入るまでは「非認知能力」が重要で、いろんなところに連れて行くのがいいらしい。電車好きの夫の出番である。あとは絵本、これはすでに毎日やっている(私が癒やされたくて絵本を読みたいだけで、子どもがそれにつきあってくれている)ので、続けていればいい!ということがわかった。

子育てって正解がないから疲れちゃうけど、いろいろ知れるのは楽しい。楽しくないと続かないよね、なにごとも。

 

#共働きで中学受験

#西村則康