mimiriのブログ~要領悪くても終わればいいさ~

アラフォーで子ども2人出産し、日々の思うことを書いてます

今年やりたい100のことを考えてみた

数日前にも書いたけど、今年やりたい100のことを考えてみた。

うーん、うーん、と考えているうちに結局100以上!

他の方のものをパクらせてもらいつつ、考えているうちにあれもあれもと出てきて・・・

途中から、タスク的に「やるべき」と思ってしまって「これってけっこうツライのでは」と思わなくもない・・・。

「やりたいこと」「やっておくと日々気持ちがいいこと」「やっておくと充実すること」などなど「心地良く暮らしていくために心がけたいこと」なのか、「やるべき」なのかよくわからなくなりつつ。

それでも「あー、今日も何もできずにぼーっと日々が過ぎてしまった・・・」の積み重ねになってしまうのはモッタイナイので、やっぱり目標を持つことに。

 

【仕事・勉強】

001. 転職に向けた情報収集として、マザーズハローワークに行ってみる

002. ハローワークで出ている求人内容を見てみる

003. 「転職しようと思ったときに読む本」を探す

004. 在宅でもできる仕事を情報収集する

005. コンプライアンス関係の本を読む

006. ビジネス法務を毎号読む

007. メンタルヘルス系の資格を取る

008. ラジオで英会話番組を毎日ひとつは聴く

 

【習慣・暮らし】

009. 白湯を毎朝飲む

010. 鉄分と葉酸のサプリを毎日飲む

011. えごま油orアマニ油を毎日摂る

012. 体重を毎日量って記録する

013. 毎日自分のための日記を書く

014. 毎日育児日記を書く

015. やることリストノートを作る

016. 市町村のお便り市報を毎月確認する

017. 毎月家計簿をつけて食費のPLを管理する

018. 半年ごとにBSを作って財産管理をする

019. 保育園に持っていくオムツ名前ストックを切らさない

020. 土日に目的を持って行動する

021. 日々部屋を整頓する

022. 日々リビングの床ふき掃除をする

023. アマゾン定期便を期日までに確認し、不必要に在庫を増やさない

024. いらない服と靴を捨てる

025. メルカリを始めてみる

026. お弁当を作る(夫のためのお弁当作りをめんどくさがらない)

027. レンチン料理や時短料理のレパートリーを増やす

028. 20分以内に食事の支度をできるようにする

029. 麦茶を常に作る

030. 冷凍庫の保存品を1ヶ月で食べきる

031. 長期保存ストックを3ヶ月に1回点検する 

032. シンクの中に洗い物をためない

033. 子どもが吐いたときの対応ボックスを作る

034. 倉庫部屋にもカーテンを取り付ける

035. 季節の飾り付けをする(1月・3月・5月・7月・10月・12月)

036. 手ぶらで家の中をウロウロしない

037. 時間管理を意識して早め早めの行動を心がける

038. きれいなしぐさと言葉遣いを心がける

039. いいな、と思ったことはまずやってみる

040. 地域の人たちとのつながりを大切にする

041. 11月になったら年賀状を作る

042. 引っ越しのタイミングを考える

 

【健康・美容】

043. 歯間フロスを週1回以上やる

044. 歯医者に定期的に行く

045. 眼科に定期的に行く

046. 毎月美容室に行って白髪のケアをする

047. 骨盤矯正に行く

048. 在宅勤務太り前の体重に戻す

049. 人間ドックに行く

050. コロナワクチンを打つ

051. 風邪をひかないようにする

052. 毎日簡単でいいのでストレッチする

053. ほうれい線マッサージと頬骨マッサージをする

054. アンが-マネジメントの本を読んで怒りを消化できるようにする

 

【家族】

055. 家族が家を出るときと帰宅した時は廊下で見送る/出迎える

056. 家事をやってもらったときはすぐに「ありがとう」を言う

057. 月に1度は義父に子どもの写真を送る

058. 半年に1度は実家に子どもの写真を印刷したものを送る

059. 月に1度は実家に電話する

060. 年に3回は実家に帰省する

061. 母の日&父と母と伯母の誕生日にプレゼントを贈る

 

【子育て】

062. 子ども2人に毎日1冊は絵本の読み聞かせをする

063. 「こどものとも」を各種毎月図書館から借りる

064. 読んだ絵本を読み聞かせアプリに必ず登録する

065. 読み聞かせアプリで「100回ごとの記念ページ」を3日以内に書く

066. 第1子の絵本読み聞かせ1万回を3歳誕生日までに達成する

067. 来年入るための保育園の見学に行く

068. 幼稚園の見学にも行ってみる

069. 学童の情報収集をする

070. 保育園から配信される写真を毎月確認する

071. 保育園から配信されるお便りに載っている「今月の歌」をAppleMusicで聴く

072. 保育園送迎時にイライラせずに子どもにつきあえる方法を考える

073. 第2子とふれあい筋トレをする

074. 第2子が泣いたら放置せずたくさん声をかける

075. 第2子がハイハイできるようになったら月1回は支援センターに行く

076. 第2子の育児相談を毎月予約する

077. 第1子の七五三をどうするか考える

078. 第1子の習い事をどうするか考える

 

【趣味・お出かけ】

079. 毎月10冊は本を読む

080. 図書館の延滞をつくらない

081. 読んだ本についてブログを書く

082. ブログを年100本は書く

083. 行ったことのない図書館に3カ所は行く

084. 毎月第3木曜日の鎌倉FMのウェルフェアライフを聴く

085. facebookを月1回は更新する

086. 写真アルバムを作る

087. 茶道の稽古を再開し、宗号取得後の試験に合格する

088. 家でも茶を点てる

089. 花見をする

090. とれいゆつばさに乗る

091. くだもの狩りに行く(いちご・ブルーベリー)

092. 動物園に行く

093. 水族館に行く

094. 美術館に行く

095. 長らく会っていない人に会う

096. 死ぬまでにやりたいことを考える

097. 毎月振り返り記事を書く

 

【買いたいモノ】

098. 度の弱めのメガネ

099. ワイヤレスイヤホン

100. ミラーレス一眼

 

当初、

・短気な夫の対処法を考える

・使ったモノを元に戻さない夫の対処法を考える

・時間にルーズな夫の対処法を考える

という夫への対処法を挙げていたのだけれど。それって、私の課題じゃなくない?と思ってリストから外した。アドラーのいう、「課題の分離」はイマイチよくわかっていないのだけど、結局、私がどうのこうのとジタバタしても、夫自身が「変わらなきゃ」「直さなきゃ」と思わない限り直らないのであって、その対応方法を考えるだけムダムダ。ムリムリ。

 

すでに6月も気付けば半ばで、すでに終わっていることもまぁまぁあったりはするけど、来年のためにもと思って・・・。

済んでいることの整理は今月の振り返りでやるとして。

 

こうして見ると、「自分のやりたいこと」よりも「家族のためにやらないといけないこと」のなんと多いこと。もっと独身の時に自分のために有益な時間を使えばよかったわ。せめて子どもができる前に・・・いや、言い出したらキリがない。今からできることをやろう。

 

#今年やりたい100のこと

#todolist

#がんばらないけどがんばろう

在宅ワークの講習会を受けてみた

在宅ワーク?在宅勤務みたいな感じ?

と、軽いノリで受けられる講座に参加してみた。県が民間企業に委託して無料で受けられる講座。

無料だしね。なんといっても。

託児もお金払えばできるんだけど、まぁ0歳児だし行くのも面倒だし家でいっか、と思ったのが間違いだった…。

 

3時間の講習、なんとか聞けたけど慌ただしいことこのうえない。

休憩中にオムツ替え、受講しながら授乳。

しかも、Zoomで基本的に常時顔出ししないといけない。

まぁ今日の講習会はなんとかなったけど、あと1回ちゃんと受けられるだろうか…。

 

在宅ワークは、個人事業主として仕事する働き方。

時間にも場所にも縛られない。

ただね…やっぱりおカネを稼ぐのは大変よね…

扶養の範囲で稼ぐことはできても、なかなかそれ以上は難しそう。

 

次回までの宿題でてるんだけど、どれも難しい!

疑似体験でどんなお仕事がきてるのかイメージできるものです、っていうけど、テープおこしにもルールがあるのも知らなかったし、AIに仕事覚えさせるための資料作りも仕様書の内容が全然意味わかんない。

 

今の職場に不満はあるけど、特別難しい仕事はないし、いかにぬるま湯でオイシイ職場かということかよーーーーーくわかりました。

自分のPCスキルもめっちゃ低いことも、時間管理ができてないこともよくわかったし。

 

仕様書をよく確認して仕事にとりかかるとか、わからないことは自己判断せずすぐ確認するとか、途中で見せて方向性合ってるか確認するとか、今一度仕事の基本を確認できたのもよかった。

 

そういえばむかーし昔、「これやっといて」ってバサッとした資料渡してきて、よくわかんないから聞くと「自分で考えて」って言ってきて、できたものを見せたら「なんかイメージと違う」って言って「何年社会人やってんの」ってキレてきた先輩がいたなぁ。あのときはつらかった…。

その後、その人何人も部下をつぶしてパワハラで左遷されてたっけ。私も我慢しないで訴えればよかった!!

 

煩わしい人間関係に巻き込まれずに働けます、っていうのも在宅ワークのメリットだって言ってたけど、まぁたしかにそうなんだろうけど、どこに行っても合わない人はいるしね。

 

時短勤務を小学生になっても希望すればできるように。就業規則の改定を労働組合に相談して、3年経っても何も変わらないけど、もう言い続けるしかないな。

 

子育て中の同僚に久しぶりに連絡する気になりました。

とりあえず、今できることからちょっとずつ。

今年やりたい100のこと、考えていこう。

 

#在宅ワーク

#働き方

今年中にやりたい100のことを考えてみる

読者登録をしている方のブログで、今年やりたい100のことを書いている記事を読んだ。

気づけば今月で今年が半分終わってしまう。そして気づけば6月が1週間終わっている…。

 

20代で毎年やりたいこと100個考えてたら…よかったよね。そうであれば…もう少し有意義な年のとり方できてたよね。もっとこれまでにできてたことたくさんあったかも…しれないよね。

鱈とレバーが鴨までしょってくる、タラレバカモ発想が止まらない。

 

しかし、だ。茂木健一郎も言ってたじゃないか。

「未来から見れば、今がいちばん若い」

 

思い返してみれば、30代に入ったときに美ジョガーブームにのって皇居ランとか始めて調子に乗ってフルマラソンにも挑戦してみちゃったり、転勤した街ではそこの街にいるうちにやれることやっとこう!この街で春を何年過ごせるかわかんないし!って季節ごとに行きたいところを考えてみたりしてたよね。

 

転勤に乗じて押しかけられて結婚して、あっという間に子どもができて、計画性のないまま流されている毎日…

 

頑張ろう、では、疲れちゃう。

でも、頑張らないのも、なんかちがう。

目標を持つのってやっぱり大事よね…

 

ということで、ざっと考えたら50個ちょっとしか思い浮かばなかった!!

まずは今週中に100個考えよう…。

バイリンガル幼稚園に見学に行ってみた

第1子が小規模保育園最終学年なので、再び保活中。第2子の育休中なのを最大限利用して、いくつか保育園を見学。そんななかで、自分の中にものすごい迷いがでてきた。

 

親として、子どもにどう育って欲しいか。

どんな大人になって、どんな人生を歩んで欲しいか。

 

それ、考えたこともなかった!

という自分に対しての驚愕の事実。

 

生まれてくれただけでもう充分。健康に育ってくれたらもうサイコー。子どもは自分とは別人格だからね。人生なんて子ども自身が選んでくれたらそれでいいのよ。

って思っていたけど、それって何歳の話よ?大学生?そこまで行き着くまでの道のりで親として何ができるのよ、って話を私はまったく考えていなかった!!責任感なさすぎ、と言われても仕方ない。むしろ子どもの人生の責任なんて持てないし〜、くらいに思っていた。なんてこった。

中学受験を今から考えている夫が、「結局どこの中学に行きたいかは本人が決めればいい」と言っていたけど、保育園選びは「本人が選べばいい」という話には当然ならない。それに今さら気づいてしまって、うわーどーしよー、親ってめっちゃ責任重大じゃん、と慌てている次第。

 

仕事をどうするかは別として、3歳から幼稚園に通うという選択肢もある中、まずは保育園だけという枠をいったん外して、見学できるところは行ってみよう!何かヒントがあるかもしれない!の精神で、近所の幼稚園を検索。

 

「見学は9月以降」とホームページに書いてある園のなんと多いこと。

え、保育園の申込は10月なんですけど。

 

そこで思い出したのがバイリンガル幼稚園。検索すると、すでに見学会と、なんと入園申込まで始まっている!選考はあるものの、先着順でもあるという。とりあえず直近で見学予約。土曜日開催。乳幼児を含む子どもはご遠慮ください。これはむしろ私にとってはハードルが高い。でも夫に子ども2人を預けて参加。

 

結果、想定どおり完全にヒヤカシでした。

まじかー、年長さんでネイティブと普通に会話してるやん。いや、そりゃそうよね。年長さんって普通に大人と会話できるもんね。

うちは英語でリスニング・スピーキング・リーディング・ライティングできるようになるのは当たり前です、それに加えて小学校受験メソッドも取り入れるし、運動もめちゃくちゃやります、という園長のカリスマトークに、すっかり入りたい気分になってきたところで、おカネの話。

月10万円。ホームページに書いてあったけど、やっぱりやっぱりこんな学費は我が家では払えません…。いくら3歳以上は補助金で割引になると言っても、うちの場合は延長保育が必要だし、給食費がよく見たら学費とは別にかかるしくみだし、施設費も別途かかるし、結局年間10万。

 

格差だわー、親ガチャだわー、すまん、子どもたちよ。

保育士の資格があったらここで働いてメソッドを家に持ち込めるかもしれないけど…事務員の採用あるかしら、とか考えてしまう。

 

いちばん考えさせられたのは、「保育園にただ通ってるだけの時間がムダだと思ったので、この園に」という保護者インタビュー。

えぇぇぇー、そんな感じ!?まぁたしかにこんなことできちゃう子に育って欲しかったら、ただ保育園で時間を過ごすのはムダってことになるわな…。

 

自分が仕事をしている間、預かってくれる保育園に何を求めるのか…まともに考えたこともなかった。

先生の雰囲気とか、子どもがイキイキ楽しそうにしてるかどうかとかは見学に行って肌で感じてこよう!とは思ってたけど、朝と帰りに親がやることが少ないほうがありがたいけどね、とか、年間どのくらい平日に親が参加する行事がどのくらいあるかとか、基本的に自分のことがメインだったよね…。

 

体力をしっかりつけること。

生活リズムを整えること。

集団生活の中でいろんな人がいることを知ること。

他者への思いやりを持てるようになること。

 

あとはとにかく毎日を楽しく過ごせること。

これは、子どもはもちろん、大人も。

やっぱりまずはそれが基本かなぁ…今のところ。

それ以上に何を求めるか、なのかなぁ…。

 

エンパシー重視!とか、習い事をオプションでつけられる!とか、今月は今後もいろんな園に見学に行く予定。

 

まもなく3歳になろうとしている自分の子どもを見て、どんな園なら楽しく過ごせそうか考えさせられる。個性もでてきた。その分、0歳のときの見学より、今のほうがより深く子どもの通う姿をイメージして見学できる。

 

人生は選択の連続なんだな…。

楽しく通えそうかどうか、だけをポイントに考えてもいいかなぁ。なにかができるようになったほうがいいのかなぁ。

 

もう少し冷静に色々考えてみます。

【読書ノート】立板に泥水

前にも読書ノートを書いた深爪、というペンネームの人のコラム。女性セブンに連載されたコラムを1冊にまとめたもの、とのこと。女性セブンといえば、美容室に置いてあって、パーマの機械を頭にはめられたオバちゃんが読んでいるイメージしかないけれど、これがまたものすごくおもしろいエッセイだった。

 

ひとつひとつの話が短いので、子どもの様子をチラ見しながらスキあらば、と読んでいたが、実家に帰ると「子どもそっちのけで読書なんて」と父から白い目で見られそうなのでなかなか読めずにいた。悶気分転換にとても役に立った。

「読んでいる最中はめちゃくちゃおもしろいが、読んだあとは心に何も残らない、みたいなモノがお送りできたら」とはじめに書かれていたとおりで、たしかに読んだあとに思い返すと、あまり心に残ってない。いや、しかし物事の捉え方が「そうなんだよね!」と思うところばかりで、日頃のモヤモヤを言葉にしていただいた膝ウチモノのおもしろさだった。

 

そもそもタイトルからして、秀逸。

よどみなく話す「立板に水」を泥水にして、毒舌トークを「毒」に感じさせない感じがスゴイ。毒はただの悪口になりかねない、というのは納得で、ついつい毒を盛りすぎて話をしてしまう私としては「立板に泥水」の精神で気をつけたいと思った。

 

フォロワーになるためにツイッターはじめちゃおうかと思ったが、ツイッター初心者の注意点を読んでやはり腰が引けた。いつかツイッター始める決心がついたら、真っ先にフォローしたいと思う意気込みだけは持っておきたい。

 

#深爪

#立板に泥水

【読書ノート】愛なき世界

いやー、おもしろかった。三浦しをん、やっぱり好きだわー。

 

これも例によって夫が図書館で予約していたが、夫よりも先に読んでしまった。

 

日本植物学会賞特別賞受賞作品、なんだそうだ。文芸の賞ではなくて、植物学会の特別賞。

なるほど、そうよね。と、思う。植物の研究者たちのやってること、植物の研究をどんな好奇心に突き動かされてやっているのがストンと読める内容だった。取材力もすごい。これで植物に興味を持つ若者がでてきたら、植物学会としては儲けものでもある。

 

もう少し、ちゃんと生物の授業うけとけばよかった。これが、読みながらの感想であった。そうすれば、この小説の世界をもっと楽しめただろう。

 

「葉や茎は光を求めて伸びるのに、なぜ根は光を避けるように伸びるのか」

いや、それはそういうもんだからでしょ。

とは思わないんだろうな、研究している人は。

 

「うまくいくかいかないかわからないものは、実験だけで充分」と恋愛バッサリな大学院生女子・本村さんのセリフに、いちおう数々恋愛してきた今では「名言だな」と思える。そういう人生もアリだったかもしれない、と考えてみる。煩わしいよね、人間関係って。恋愛はとくに。ロクでもないオトコと過ごす時間ってホントにムダよね。

そういえば「遊園地?動物園?何が楽しいの?」と言っていたオトコと付き合ったことがある。まぁもっとも私も遊園地や動物園には興味ないし、遊園地でも工学系研究者目線で楽しめる人もいるだろうし、動物園はいうまでもなくそういう研究者目線で楽しむ人もいるだろう。要は、そのオトコとは合わなかっただけ。私もそのオトコから見れば、ロクでもないオンナだったのだろう。

 

そんなことを思い出しながら、植物学に没頭する自分を想像してみる。いや、植物学はたぶん私には無理だな、と即座に思う。ちまちましたちっちゃな種を取り出して、交配させて…どれがどれでどうなったか、わけわからんくなって実験データがあやふやになるのは目に見えている。「スタップ細胞は、あります!!」と涙ながらに言っていた研究者さんの顔を思い出す。同じに考えてしまってはさすがに失礼だろうけど。

 

植物を育てるのがうまい人が「緑の指を持っている」と書かれていた。一般的な言い方なのか、三浦しをんが名付けたのか、と思って調べたら、英語でgreen fingersとあった。あいにく、私は母の日にもらった花の、花瓶の水を取り替えることを「仕事がひとつ増えた」と感じてしまうので、当然「緑の指」など持っていない。本村さんも「緑の指」は持っていないらしいから、そこは求められる素質ではないようだけど。

 

思えば、実家の裏庭にいつだったかキウイフルーツの苗を植えた。たしか小学生の頃だった。最初は実がなった。が、ならなくなってしまって母が花屋に相談した。結果は、「オスがメスになってしまった」だか「メスがオスになってしまった」だか、なんかそんな話だった。わけわからん、としか思わなかったけど、そこで「なんでなんで!?」と思って突き詰めていったら、人生は間違いなく変わっていた。

 

それにしても、植物の世界はおもしろい。

春になったら花が咲く。誰にも教えられてないのに。私なんて、やることメモを書いていても忘れるのに。それって、すごいことだと感心する。

 

いまさら何を、という感想だけど、スマホは便利で、知らないものをすぐに調べられる、というのも改めて思い知らされた。植物の名前なんて知らないものだらけなので、写真つきで調べられるのはホントに便利。

 

モノフィレア、ってなんだ?と調べたら、なんと東大理学部の方が「無限成長する葉の不思議な性質を発見」というタイトルで、モノフィレアの遺伝子について、性質を突き止める実験に成功したらしい記事が一番上にでてきた。2020年8月、東大理学部広報のプレスである。

発表したのはあきらかに女性のお名前。論文には、この小説の巻末に載っていた取材協力先の研究室の教授の名前も。本村さんは実在したのか!!と、当たり前だけど感動してしまった。本当にこういうことを研究している女性がいる。わー、すごいすごい。

 

顔より大きい葉っぱなのだそうだ。モノフィレアは。しかも1枚しか葉っぱをつけない植物なんだそうだ。多くの植物は葉っぱの大きさに制御がかかるシステムになっていて、バカでかいモミジができたりはしないことになっているけど、モノフィレアはその制御システムがないのだそうだ。えぇぇ。

 

どの遺伝子に変更が生じると、葉っぱのサイズに制御が働かなくなるのか。シロイヌナズナ、という研究に使いやすい植物の遺伝子研究をしている本村さんは考える。自分のやっているシロイヌナズナの遺伝子研究が想定通りに確認できたら、モノフィレアの遺伝子も調べたい、と本村さんは考えている。

この小説が読売新聞の朝刊で連載されていたのは2016年から2017年にかけてのこと。取材したのはもっと前のはずだから、取材してから5年後くらいで本当にやっちゃった人がいるってことだ。知ってますか、三浦しをんさん!?いや、当然知ってるだろうな、今の時点でもその論文は2年も前だし。

 

読み終わって、余韻にひたりながら本をなでた。子どもたちと一緒に寝たが本の続きが気になっていたのか珍しく夜中に起きてしまい、ぶっ通しで読んだ。明け方前だった。

よく見ると光るように描かれた植物たち。浮かび上がってくる実験器具。装丁がじつに美しい。

 

あらためて、内容を思い返してみる。

 

お隣のイモを研究している研究室のお芋掘り手伝いの場面で、「紅はるか」と「紅あずま」の食べ比べがでてきた。うちの2歳児はベジタリアンで、「紅はるか」のふかし芋の、皮が好物である。イモの皮って。戦時中か?という好みなのはさておき、「紅はるか」なのだ。「紅あずま」はモソモソしているのか好きでないらしい。食べ比べてみて、私もすっかりねっとりしている「紅はるか」派になった。

 

増殖し続ける夫の書籍が本棚に入り切らず床に散乱しているのを見て、本村さんの研究室の教授かオマエは、と思ったりしている。そう思うと、なんだかもう諦めの境地になってきた。

 

つながっているんだ。小説の世界は、自分の生活にも。

広がっているんだ。小説の世界で、自分の生活も。

 

そんなことに改めて気づかせてもらった。楽しかった。三浦しをん、やっぱり好きだし、この取材力と文章力、心底すごいなぁ。

 

この小説にでてくる人たちのキャラも素晴らしい。私、好き。こういう人たち。もちろん、フィクションなのだけれど。

あぁ、本村さんとお友達になりたい。結婚も恋愛も興味がなく、植物に人生を捧げる女子。それでいて、人の気持ちも寄り添える女子。

 

もしも将来、自分の子どもが学校でなじめないと泣いて帰ってきたら、言ってやろう。

今いるところだけが全てじゃない。

世の中は広い。

世界のどこかに、必ずキミの感性や関心に近いものを持っている人がいる。

探そう。そういう人は必ずいる。

そして、キミにしかできないこともきっとある。

探そう。お母さんはキミがそれを見つけることを心から楽しみにしている。

 

そして、この本をそーっと置こう。

 

そんなことを考えて、ふと部屋のわきを見たら、母の日にもらったシャクヤクの花びらが散っていた。水はちゃんと取り替えていたのに、2日で散った。一方で、バラはまだまだ咲いている。シャクヤクのほうがあとから咲いたのに先に散ってしまった。

 

なんで?

2歳児に聞かれるところを想像する。

そういうものなんだよ。と、私は答えるだろう。

 

いやいや、そうなんだけど。思い直す。そうなんだけどさ。

 

なんでだろうね。おもしろいことに気づいたね。

そう言おう。

 

知りたくなってきた。私も、花はなぜ咲くのか。

知りたいことは世の中にたくさんある。まだまだ、死ねない。

 

三浦しをん

#愛なき世界

【絵本ノート】月のかがやく夜に がんと向き合うあなたのために

子どもに絵本を読んだらアプリで記録している。

以前購入した「つきのかがやくよる」というタイトルの絵本を久しぶりに読んだので、登録するのにあたり「つきのかがやく」まで文字入力して検索したところ、この本も表示された。

 

先日、同級生によるがんの告知をFacebookで見たこともあり、図書館で予約してみた。

 

がんになったお母さんが、子どもたちに自分の病気について説明する絵本だった。巻末には監修したお医者さんによる「がんについての解説」や「お医者さんとの上手なコミュニケーションのとり方」、「患者としての体調などを記録するチェックシート」もついている。

20年前に出版された絵本なので、もしかすると治療法などはもっとよくなっている部分もあるかもしれない。コロナ禍で「病院に会いにくることもできるのよ」というわけにはいかなくなっただろうけど、世の中にこういう絵本もあるのだと、参考になった。

 

「いままでとおなじように、したいことを一緒にしましょう」

「だから、ふたりは、かわらずおなじようにしていいのよ」

「心配になったり、こわくなったときには、だれかに、話をきいてもらうのがいちばんいいの」

 

学校での出来事を話したりして、子どもたちが楽しくしている姿を見るとイヤなことも飛んでいってしまう、そばにいて一緒に笑えればそれでいい。

涙は気持ちを楽にしてくれるから、大丈夫。

 

そんなことが書かれていた。

 

もし、自分ががんになったらどんなふうに子どもたちに伝えられるだろう。

 

夫の母は夫が成人する直前にがんで亡くなっているので、どんな様子だったか聞いてみた。

「まぁ、もうどうにもできない段階での告知だったから、しょーがねぇな、って感じだったかな。弟はすげぇ泣いてたけど」

 

そうですか。そうですよね。

 

がんの遺伝リスクはよくわかんないけど、夫にはせめて年に1回は検査に行っていただこう。

 

そんなことをボンヤリ考えていたら、元の上司が亡くなったという連絡がきた。60代半ばである。がんが転移して、急変だった、とのこと。

 

たしか6年前に同じ職場だった。

料理が得意で、単身赴任中のお宅に手料理をごちそうになりに同僚たちと行った。ビールやらワインやら日本酒やら、チャンポンで飲みすぎて、あろうことか上司宅のマッサージチェアに転がって眠ってしまった苦い思い出が蘇る。あやうく顔にバカボンパパ並の鼻毛書かれそうになってたよ、と同僚が教えてくれた。そうだ、上司はイラストもとても得意な人であった。

 

単身赴任が明けて、家族の住む家に戻ってからたぶん5年くらいしか経ってないはず。お子さんたちはもう成人しているはずだけど、奥さんとしたら定年退職して、コロナもそろそろ落ち着いてきて旅行とかこれから行けるかな、とか思ってたんじゃなかろうか。

 

コロナ禍の2年が恨めしいだろうな。

いや、それだけじゃないよな。

 

このところ、月日の経つ早さに気持ちがついていけてない。時間は無限じゃない。一日一日大切に。そんな気持ちを込めながらの絵本ノート記録。

 

ところで、この本を翻訳した方の肩書にも感心してしまった。短大の英語科をでてから、看護学校を卒業、慶応大学文学部の通信を卒業した翌年に、また別の看護学校を卒業。アメリカに渡って大学院で看護学を勉強。どんだけのバイタリティ。

なんか違うよな、と思いながら流されて生きてきている自分の何もない経歴と比べてしまうと、ゾッとして息苦しさすら感じてしまう。くーーー、うらやましい。その活力。その実行力。

 

ボーッと生きている場合ではない。

と、思いつつ、なにを、なにからやったらいいかわからない。とりあえず皿洗いと在宅勤務の夫の昼ごはんを支度をして、赤子をしょって第1子を保育園にお迎えに行こう…。