mimiriのブログ~要領悪くても終わればいいさ~

アラフォーで子ども2人出産し、日々の思うことを書いてます

【読書ノート】「後伸びする子」に育つ親の習慣

元・開成の校長で、現・北鎌倉女子の校長をしている柳沢幸雄の著書。

どれくらい図書館での予約を待ったか・・・蔵書冊数が少ないこともあって、かれこれ1年近く待ったかな。すごいセンセイって、子どもにとって凄いのもそうなんだけど、親を元気づける力があるよね。そういうセンセイに出会えたら、親も子どもも幸せよねって思わせるセンセイだと思いました。

 

18歳になったら家から追い出そう。家事ができるように、小さいときからやる方向に持っていこう。

私はまわりの友人たちがバタバタと結婚するタイミングで転勤によりようやく一人暮らししたけど、もっともっと早くやっとけばよかったーと思ったし。

 

「自分はこれができる」「こんな武器がある」と言えるものがあるか?
「段取り力」を培う話にしても、子どもをどう育てるか以前に、私自身にそれがなくて耳が痛いよ・・・という話ばかりでちょっとつらい。
だけどおっしゃることはもっともで、「あー、これがないから私は今、つらいんだな」という自分自身への気づきになりました。
 
特に段取り。どうしたら要領よく物事をこなせるようになるかな・・・
 
私にとって、武器ってなんだろう。武器と言えなくても、他のことと比べて「苦ではないこと」ってなんだろう。
人の役に立つこと。
本を読むこと。
文章を書くこと。
人前で話をすること。
 
そんなところかな・・・。いや、ちょっと苦手な部分もあるけど・・・。
自分にもできることがあると思いたい。
 
親自身も色々あって、失敗することもあって、それでも社会の中で生きている。それだけでも立派なことです、と言ってくれるところに付せんつけまくっちゃう。そう言ってもらえると、たとえなんもできてなくても、かなり励まされるよね。
お金を稼ぐことと、家事をすること。人生で大事なことはこの二つ。それはね、どちらもいちおうやってるよね。そういう親の姿を見せるのも大事よね。
過去の自分と比べたら、少しずつでも成長している。そんな言葉にも励まされるよね。
ベストな選択ばかりの人生は送れない。ベターな選択の積み重ねを目指す。そうよね、なにもベストじゃなくてベターで充分なんだよね。ちょっと気が楽になったわ。
 
夫婦は意見が違っていて当たり前、っていうのも励まされるよね。
「おまえがおかしい」「いや、そっちこそ」とかよく言い争いしちゃうけどさ。考えが違っているから、色んな考えが世の中にあるんだ、ってことを示せたらいい。相手の意見を一方的に否定しないで、ボケたりツッコミ入れたり、一貫性がないことを言いながら、子どもへの愛情が中心にあればそれでいい。センセイにそんなん言ってもらえると夫婦ケンカもやりやすいわ。ケンカというより、漫才にしてしまえばいいのね。
 
しかしなぁ・・・
夫も私も話が長い。要はどういう話なのか、というのがなかなかまとめられない。
それでついつい忙しいと、夫の話を「結論は何?」「時間のムダなんだけど」と言ってバッサリ切ってしまうけど、それは子どもにはしてはいけないよね・・・。
テニスのラリーのように、相手が取れるように打ち返すのが大事で、スマッシュして取れないところに打ち込むのが会話じゃないのよね。気をつけよう。私も話すときには気をつけよう・・・。
 
時間管理もね・・・
朝、自分で起きられるなら何時まで起きててもいい、できないなら時間を決める。これは私も夫も気をつけないとね・・・。
 
先回りしてあれこれ「こうしたほうがいい」とかも言っちゃいがちなんだよな。
言っちゃったほうが早いし。ちゃっちゃとやってくれちゃったほうがいいわけで。でもそれだと指示待ちになっちゃうんだよね。自分の人生は自分のものだから、自分で決めていかなくてはね。家族ができると、自分で決められることと相談しないといけないことがでてくるわけだけど・・・。
 
子どものことをよく観察して、何に興味を持っているのか気付くのが大事。
今、第1子はとにかく電車よね。あと、色。自転車の微妙な色の違いを聞いてくるから、「えんじ色」と「小豆色」はどう違うのかとか、けっこう難しいけど私も気になっちゃうのよね。車の色のグレーとシルバーの違いとか。ピカピカしてるのがシルバーなのよ。してないのがグレーなのよ。でも車の色ってピカピカしてるかどうかわかりにくいよねぇ。説明するの難しいから、自分でそのうち違いに気付いてくれるようになればいいわ、と思って折り紙を渡してるんだけど。
 
結局さ、親は「聴く力」とか「待つ力」が大事なのかもしれないね。
親じゃなくても、会社でも上司に「そうか、よくわかったよ」「こういう方法もあると思うよ」って言ってもらえるとすごくやりやすいよね。気をつけよう・・・。
「それもいいね!」の精神は、これからの多様性の時代に必須の力、というくだりもとても納得。
 
子どもの人生で、子ども自身がやる気スイッチ入らない限りやらないと思うのよね。問題はそのやる気スイッチだけど、スイッチを親が勝手にオフにしないことが大事で、オンにするのはあくまでも本人。これは大人でも同じよね。
人と比べるのではなくて、過去の自分と比べて何ができるようになったか、というのも大事。きっと私もできるようになっていることがひとつやふたつはあるだろう・・・。
 
なんと言っても、子どもが生き生き育つには、親が生き生きしていることが一番いいような気がするよね。と、いう勝手で前向きな解釈。違ってるかもしれないけど。
 
まとまりない文章になってしまったけど…
なんやかんやと子育てに関する本とか読んでるのは、私が知りたいから読んでいるだけ。「あなたのためを思ってやっているのよ」とだけは絶対に言わないようにしたいわ。
 
#後伸びする子

#柳沢幸雄